コロナ禍において空港での出入国の手順も以前とは変わってきました。何度も海外出張に行かれた方でも、チェックインの手順がこれまでと異なり躊躇する場面に遭遇するかもしれません。本記事では、コロナ禍における空港での出入国の流れについて紹介します。
空港に到着してから飛行機に搭乗するまでの流れを解説します。
航空会社のチェックインには3通りの方法があります。
航空会社のカウンターでチェックインを行います。
なお、チェックインの際に、渡航先で提出する書類を確認される場合があります。不備があれば、チェックインを拒否されることもあります。
自動チェックイン機を使って、出張者自身で搭乗手続きを行います。
通常は、ここで搭乗券が発券されますが、コロナ禍では渡航先で提出する書類の確認を行うためにチェックイン機で搭乗券は発券されず、航空会社のカウンターへ向かうように指示される場合があります。
通常期であれば、ウェブでチェックイン手続きを行い、搭乗券を事前に印刷するか、モバイル搭乗券を提示出来るようにしていれば、空港での搭乗手続きは不要です。
他のチェックイン方法と同様に、航空会社のカウンターで渡航先で提出する書類の確認を求められる場合があります。
一部の航空会社では、渡航書類確認(登録)サービスが提供されています。
参考:ANA Travel Ready、デジタル証明書アプリ「VeriFLY」 – 日本航空 (JAL)
保安検査場で保安検査を受けます。その際に搭乗券の提示を求められます。
時間帯によって混雑することもあるので、時間に余裕を持って向かいましょう。保安検査場を通過すると引き返すことは出来ません。
また、コロナ対策として、除菌スプレーや飲料を持ち込む方もいらっしゃると思いますが、液体物の持ち込みは制限があるので気を付けましょう。
手荷物に関しては以下をご覧ください。
【海外出張手配のいろは/出張編】機内持ち込みと受託手荷物のルール
日本での出国審査には3通りの方法があります。
パスポートと航空券を提示して、出国審査を受けます。
一部の空港において顔認証ゲートで出国審査を受けることが出来ます。顔認証ゲートでは、IC旅券(パスポート)の顔写真とゲートで撮影される顔写真を照合して本人確認を行います。
パスポートに出国のスタンプは押印されないため、スタンプを希望する場合は、ゲートを通過する際に空港スタッフへ声をかけましょう。海外渡航が多い出張者は、出国審査の長い列に並ぶことがないため便利でしょう。
参考:顔認証ゲートの更なる活用について(お知らせ) | 出入国在留管理庁
一部の空港において自動化ゲートで出国審査を受けることが出来ます。自動化ゲートでは、IC旅券(パスポート)と指紋を照合して本人確認を行います。
利用には事前登録が必要ですが、一度登録すればパスポートの有効期限まで利用が可能です。フライト当日でも申請書と指紋の登録をその場で行うことが出来ます。
顔認証ゲートと同様に、パスポートに出国のスタンプは押印されないため、スタンプを希望する場合は、ゲートを通過する際に空港スタッフへ声をかけましょう。
参考:自動化ゲートの運用について(お知らせ) | 出入国在留管理庁
国際空港は大変広く、搭乗ゲートまでバスに乗車しなければならないこともあります。出国審査を通過したら、搭乗ゲートまでの距離や時間を確認してください。
搭乗券に搭乗ゲート番号が記載されているので、空港内にある地図と照らし合わせ、ご自身が搭乗するゲートまで移動しましょう。
また、搭乗ゲートは直前に変更となることも多々あります。アナウンスにも気を配りましょう。
パスポートと航空券を提示して飛行機へ搭乗します。マスクの着用等、コロナ対策に関して航空会社から指示されることがあれば従いましょう。
飛行機を降機してから入国をするまでの流れを解説します。
入国審査には2通りの方法があります。
入国審査では、入国カード(EDカード)の提出が必要となる場合が多いです。入国カードは、機内で配布されるか、入国審査場近くで受け取って記入します。
パスポートと入国カード、渡航書類やアプリを提示して、入国審査を受けます。入国審査官からは滞在目的や滞在期間、滞在先等を質問されることが多いです。また、顔写真の撮影や指紋を取られることもあります。
一部の空港において自動化ゲートで入国審査を受けることが出来ます。利用する空港によって、事前登録が必要であったり、利用条件が課されている場合もあります。
ただし、コロナ禍においては、外国人は渡航書類を有人カウンターで確認されることが多いため、利用できない可能性もあります。
ターンテーブルで預けた荷物を受け取ります。破損や紛失があれば、空港スタッフかカウンターへ申し出ましょう。
荷物の破損や紛失については以下をご覧ください。
海外出張トラブル対処編:ロストバゲージ(荷物紛失)にはこう対処する
税関へ申告するものがある場合は税関検査を受けます。申告書は機内で配布されるか、税関検査場近くで受け取り記入します。検査官の指示に従い、納付手続きを行います。
必要に応じて検疫施設でPCR検査等を受け、陰性であれば、到着ロビーへ向かいます。
陽性となった場合は、指示に従い待機施設への入所手続きを行います。
検疫に関しては、上記の手順と順番が前後することがあります。機内アナウンスや案内板、係員の指示に従いましょう。
到着ロビーを通過すると引き返せません。また、国により、市内への移動方法が指定されている場合があります。到着後の交通機関について調べておくとよいでしょう。
コロナ禍における空港での出入国の流れについて解説しました。渡航に関する書類のチェックは、航空会社の搭乗手続きの時点でされることが大半で、現地空港でPCR検査等を受けようとしている場合、書類不足として出国が出来ないという事態も起こり得ます。
また、書類チェックに時間を要するため、航空会社へのチェックインから搭乗までに相当な時間がかかります。コロナ前のように手続きがスムーズにはいかないので、早めに空港へ向かう等、万全を期して海外出張に備えましょう。
日本国内の主要な国際空港の取組みについては以下をご覧ください。
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