国内出張によく使われる交通手段としてはまず新幹線が思い浮かぶのではないでしょうか。特に東京や名古屋、大阪を網羅するJR東海を利用している出張者は多いと思います。利用回数が多い分、お得に手配したり、スムーズな予約、事務処理、乗車が出来れば嬉しいですよね。そこで本記事ではJR東海が提供しているコーポレートサービスについて解説します。
エクスプレス予約とは、東海道・山陽・九州新幹線の会員制ネット予約&チケットレス乗車サービスです。個人でも利用することが可能ですが、法人単位で契約が可能な「法人サービス」も提供しています。
はじめにJR東海の法人サービスを利用するためには、「JR東海エクスプレス・カード」へ入会する必要があります。入会には、年間の利用金額による入会基準や社員へクレジットカードの付与を認めているか否かといった社内運用に合わせた利用モデルが5つ用意されています。
モデル |
E予約専用 |
コーポレート(※) |
提携コーポレート |
E予約専用ライト |
ビジネス |
入会基準(年間) |
500万円以上 |
500万円以上 |
300万円以上 |
150万円以上 |
なし |
利用時に必要なカード |
EX-ICカード |
EX-ICカード クレジットカード |
EX-ICカード クレジットカード |
EX-ICカード |
EX-ICカード クレジットカード |
年会費 |
無料 |
無料 |
提携カード会社による |
無料 |
1,100円/枚 |
駅での切符購入 |
× |
○ |
○ |
× |
○ |
※2022年9月からコーポレートの申込は停止中です。
利用実績がオンラインで確認可能になるため、社員の不正出張を防止することが可能です。
またモデルによってはクレジットカードの付与もされるので、コーポレートカードの管理も同時に可能となります。
会員価格でのお得な購入による直接的な旅費削減はもちろんのことですが、コストの削減には間接的なコスト削減も大切です。
インターネット予約による切符の受け渡しにかかる工数や郵送費の削減、データ管理による効率化、一括精算による仮払いや立替精算の手続きの削減が見込めます。
チケットレス乗車が可能になるため、出張の当日にみどりの窓口や券売機に並ぶ必要がありません。また出張で起こりがちな急な予定変更も発車時刻前であれば、オンラインで変更出来るので出張者の負担を減らすことが出来ます。
東海道・山陽・九州新幹線の会員制ネット予約&チケットレス乗車サービス「エクスプレス予約」の利用には、専用のクレジットカードが必要です。入会の流れは次の通りです。
ウェブサイトに入会申込の受付フォームが用意されています。必要事項を入力して連絡を待ちましょう。
申し込んだモデルでの入会基準を満たしている場合、JR東海または提携クレジットカード会社から連絡が入ります。以降は与信審査等の入会に向けた案内が入るので、指示に従いましょう。
公式サイトには具体的な手順は書かれていませんが、審査が通ると実際に利用する企業ページの発行やクレジットカードおよびEX-ICカードの発給が行われると考えられます。
JR東海およびクレジットカード会社からの案内が完了すれば、サービスの利用開始です。EX-ICカードやクレジットカードの管理方法、企業ページの管理を誰が担当するかといった社内運用を事前に整えておきましょう。
新幹線はスマートフォン、パソコンまたはEXアプリから予約します。基本的な予約手順は以下の通りです。
①会員ページへログインする。
②メニュー画面で「予約」を選択する。
③乗車日、出発時刻(または到着時刻)、乗車駅と降車駅、利用人数を指定する。
④表示された候補の中から列車を指定する。
⑤自由席や指定席、グリーン車といった券種の選択や座席指定をする。
⑥内容を確認の上、購入する。
参考:予約操作方法のご案内、新幹線を予約する(EXアプリの使い方)
新幹線の乗車方法は、①EX予約専用ICカードのみで乗車する方法、②交通系ICカードで乗車する方法、③紙の切符を受け取って乗車する方法の3通りがあります。
EX予約専用ICカードを新幹線改札機にタッチし、「EXご利用票」を受け取って入出場します。なお在来線への乗継の際には、交通系ICカードや紙の切符との併用も可能です。
事前に交通系ICカードをEX予約と連携している場合、交通系ICカードで新幹線へ乗車することができます。なお紙の切符との併用も可能です。
エクスプレス予約で予約した切符を券売機やみどりの窓口で受け取って乗車します。切符の受取には、EX-ICカードまたは受取コード(QRコード・16桁の英数字)とエクスプレス予約のログインパスワードが必要です。
ここまでJR東海の新幹線コーポレートサービスについて解説しました。一般消費者向けのスマートEXもインターネット予約としては手軽ですが、プライベート利用と混同せざるを得ないため出張管理や精算面で課題がありました。それらをすっきりと解決できる唯一の方法がコーポレートサービスとなっています。
会社の規模や出張ルールに合わせて複数のモデルが用意されているので、自社の運用に合わせた最適な新幹線予約サービスを選択出来ることでしょう。国内出張が多い企業においては導入を検討してみてはいかがでしょうか。
新幹線の手配方法の解説は以下をご覧ください。
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